Q1.【総合】とはどんな内容ですか?
A1.書を軸に、歌や絵などを取り入れた未就学児向け独自カリキュラム。本人の希望に沿って幼児教室のような授業をしたり、芸術寄りの授業をしたりと様々です。
★幼児期は母国語の習得にとても大切な時期。かつ、個々により相当な差があるのも特徴です。当教室では無理強いや、ただただ黙々と書かせることはしません。発達に沿ったやり方で、知性の素となる好奇心・美意識を育みます。
Q2.色んな科目がありますが、科目別に時間帯が分かれているのでしょうか?
A2.開講時間帯なら科目に関係なく受講して頂けます。よって、お母様が筆ペンをしている間、お子様は硬筆をするといった具合に、親子で受講することが可能です。
★様々な生徒さんが場を共有し、年代も内容も色々です。例として、同じ硬筆でも相撲用語をお手本としている子、恐竜や動物関係のものを書いている子など。皆一緒でなくて良いのか?と思われるかも知れませんが、自分の好きな事に没頭している為か案外混乱は起きません。他の人がしていることを時々覗いて感想を言い合ったり、自分の好みを再認識している様です。
書のお稽古を通して、人としての幅を広げてもらえたらと考えています。
Q3.書道教室を選ぶ際のポイントを知りたいのですが・・・費用や立地の他には?
A3.まずは作風。書道教室展に足を運んでみると、どんな書体でどんな作品を書いているのか知ることができます。また、生徒一人一人がそれぞれ違うものに挑戦しているのか?それとも全員同じものを書いているのか?といった点にも着目すると良いと思います。
ここ金沢では銀行や学校、喫茶店からギャラリーまで、至る所で書道教室展が開催されています。いくつか覗いてみて、「書きたいな」と思える文字に出逢えると良いですね。
Q4.毛筆用具一式を持参するのと、教室貸出のどちらがよいでしょうか?
A4.持参のメリットは、長い目で見ると安価。
貸出のメリットは、身軽にお稽古できることです。学校や会社帰りに直接寄るなど、お稽古の前後に用事がある場合や、書きたいものに応じた道具を都度買いそろえることなく使える利点があります。
Q4-2.持ち物を教えて下さい。
A4-2.硬筆は鉛筆とノート。毛筆は半紙、墨、墨汁、硯、文鎮、下敷き、筆、筆置、筆巻き(又は筆入れ)、新聞紙(又は大きめのフェルト)、雑巾(又は古くなったハンドタオル)。
主な用品は教室でも購入可能です。鉛筆の濃さやノートの仕様など、詳細につきましては各人に合ったものを指定します。
Q5.何歳から習うと効果が高いのでしょうか?また、何年ぐらい通うと綺麗な文字が定着しますか?
A5.様々な見解があるので、あくまで私の考えですが、毛筆は小学3年生頃から、硬筆は文字に興味を持ち始めた頃(書き始めた頃)から。
日本に住んでいる以上、あるいは日本人である以上、人生の幕を閉じるその時まで日本語を使う可能性は限りなく100%に近い。なるべく長く続けるのが良いのでしょうが、最近は幼稚園や保育園で硬筆を教える所が増えていますので、そうであれば硬筆は小学1年生頃から、毛筆は小学3年生~6年生頃まで書道教室に通うと楷書の基礎はきっちりと出来上がるのではないでしょうか。
でも一番大切なのは、「本人がやりたいと思った時に始める」ことです。また、良好な親子関係を保ち、継続してお稽古に来る家庭のお子さんは、例外なく努力家です。
★中学生以上~大人は、行書・草書といった崩し字や、実用的な書など、本人の希望に沿った書体を稽古します。初心者の方には楷書の基礎から崩し方まで丁寧に指導します。
Q5-2.親や先生が言ってはいけない禁句はありますか?
A5-2.「○○しなさい!」や、「やってあげる!」など、行動を押し付ける言葉でしょうか。なかなか言わずにいるのは難しいですが、グッと堪えて・・・とはいえ、なんにも注意しないというのではありません。注意する時にはどこがいけないのか具体的に示し、簡潔に説明します。
心がけているのは、何か一つでも前進したら褒めることです。教室の子ども達には、褒める時にはどこが良かったのか具体的に示し、共に喜びます。
Q6.英語で書道のお稽古ができると聞きました。英語は初心者なのですが、お願いできますか?
A6.書道のお稽古がメインですので、英語を使ってのお稽古は、日本語を第一言語とする方以外を対象に考えています。どなたにも英語で教えることができれば最高なのですが、力不足です。ご希望に沿えず申し訳ありません。
Q7.以前通っていた教室では、筆や硯をはじめ、道具類を洗ったことがありません。こちらの教室では洗いますが、何か理由があるのですか?
A7.当教室ではお稽古の後、墨汁や墨を洗い流します。道具を綺麗にすることで、長持ちするからです。また、洗って乾かしておくと次に使う時、すぐに書けるという利点も。(洗わないでいると、黒く固まってしまう)小学校などで時間やスペースが十分でない場合、片付け方まで指導することが難しく、共用バケツに筆をさっと潜らせたり、筆や硯を新聞紙や半紙で拭くことが多いです。そういった場合は、新聞や半紙での拭き方のコツをお伝えしています。
Q8.開講まもないのに賞を複数取っている点に興味が湧きます。この教室は「競書誌を購読し、お手本通りに何枚か書いて添削してもらい、全員が段級制に則る」という一般的な書道教室とは全く違いますが、関係があるのでしょうか?
A8.生徒数が少ないので何とも言えませんが、私の信念として、生徒が自ら考える力を育むこと、生徒本来の持ち味をより引き出すこと、そして将来的には生徒本人が日本文化を紹介できるようになることを目的として日々取り組んでいます。
意外かも知れませんが、私自身は賞を取らせようとしているのではなく、むしろ無関心でした。生徒たち自身が「自分の実力がどのレベルにあるのかを知りたい」と感じ、積極的に挑戦しています。
Q9.IK書道教室というネーミングの由来は何ですか?
A9.雅号の愛慶(あいけい)と、石川県のISHIKAWAをかけて名付けました。